開催地宮代町
2.5 architectsとspace845が企画・主催する『窓を開いて 風をまねく When the openings were open』が、2024年11月10日、埼玉県・コミュニティーセンター進修館にて開催されます。
2.5 architectsは場所性や自然と人工の風景などをテーマに、建築のみならずインスタレーション、デザインまで手掛ける建築家ユニット。space845は埼玉県を拠点とするオルタナティブ・アート・スペースで、これまでに地域の芸術祭やアーティストをサポートしてきました。
『窓を開いて 風をまねく When the openings were open』は、1980年に象設計集団によって設計され建てられた代表作の1つである、埼玉県宮代町の進修館を会場とし、「進修館そのもの」を展示することがコンセプト。
周辺の環境との関係、自然の光や風を重視して丁寧に設計された建築物であるからこそ、「その魅力が最大限になるのは、すべての窓が開かれたときなのではないか?」。そんな疑問からスタートし、1つ1つの個性豊かな「窓」や「建具」がすべて開かれた状態の進修館を体験できる展覧会が企画されました。
光と風が通り抜け、音がこだまする進修館の空間を体験し、またその新たな魅力を探索することができるプログラムとなっています。窓を開けた部屋は無料で観覧可能で、飲食可能な部屋では食べ物を持ち込んでピクニックのようにゆっくり過ごすことも可能です。
今回実験的に開催されるイベントは、来年以降も進化しながら進修館にて継続的に開催される予定。
2.5 architectsのコメント
進修館にはかつて訪問したことがありましたが、私たちが進修館に再会したのは2024年の春でした。
この1980年に建てられた建築物の魅力を改めて考えたとき、それぞれの部屋毎に時間貸ししていることにより閉め切られた部屋が多かったり、単なる物置になっている部屋もある現状を少し残念に感じました。
象設計集団によって描かれた進修館の図面を見ると、そこには風の流れが描かれていたり、自然との呼応が表現されていて、本当はとてもオープンな建築だったのではないかと感じさせます。
そんな設計当初の考え方に感銘を受けて、space845とともに『窓を開いて 風をまねく When the openings were open』という企画を立ち上げました。
今回は実験的に主要な部屋のみにての実施となります。
進修館に来たことがない方もある方も、ぜひ見たことの無い新たな進修館の姿を見に、そして吹き抜ける風を体験しに来て下さい!
『窓を開いて風をまねく When the openings were open』2024
主催・企画 | 2.5 architects、space845
共催 | 宮代町立コミュニティセンター進修館
プロジェクトチーム | 葛沁芸、利根川兼一、森藤文華
デザイン・制作 | 2.5 architects
コーディネート・コミュニケーション | space845
協力 | ボランティア有志
INSTA : @openingswereopen