開催地桶川市
☆シネマスタジオおけがわとは☆
埼玉県内には大きなシネコンがいくつかありますが、2/3の自治体には映画館がありません。映画を観るには、都心や繁華街まで遠出をしなくてはならない、という方が大勢います。「自分のまちで映画を気軽に楽しみたい」そんな方々のために公共施設などで上映活動を行っているNPO法人埼玉映画ネットワークが、桶川市を中心とする地域住民の方に向けて、2017年9月にさいたま文学館にてスタートさせた上映会が「シネマスタジオおけがわ」です。
【作品紹介】
“死にゆく母と、残される家族が紡ぎだす愛”という普遍的なテーマを、想像できない展開とラストにより、涙と生きる力がほとばしる、驚きと感動の詰まった物語に昇華させた本作。自身が手がけたオリジナル脚本で商業デビューを飾ったのは、自主制作映画『チチを撮りに』が、ベルリン国際映画祭他、国内外10を超える映画祭で絶賛された、中野量太監督。脚本を読み、「心が沸かされた」と出演を決めたのは、『紙の月』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞他、2014年の賞レースを総なめにし、名実ともに日本を代表する女優となった宮沢りえ。会う人すべてを包みこむ優しさと強さを持ちながら、人間味溢れる普通の“お母ちゃん”という双葉役を、その演技力と熱量で見事にスクリーンに焼きつけました。
【あらすじ】
銭湯「幸の湯」を営む幸野家。しかし、父が1年前にふらっと出奔し銭湯は休業状態。母・双葉は、持ち前の明るさと強さで、パートをしながら、娘を育てていた。そんなある日、突然、「余命わずか」という宣告を受ける。その日から彼女は、「絶対にやっておくべきこと」を決め、実行していく。
○家出した夫を連れ帰り家業の銭湯を再開させる
○気が優しすぎる娘を独り立ちさせる
○娘をある人に会わせる
その母の行動は、家族からすべての秘密を取り払うことになり、彼らはぶつかり合いながらもより強い絆で結びついていく。そして家族は、究極の愛を込めて母を葬ることを決意する。
(2016年/日本/125分)