開催地戸田市
開場/13:15 開演/14:00
旗本飯島平左衛門が妻に先立たれ、女中お国(一色采子)を愛妾にした為、娘お露は乳母お米(山本陽子)と柳島の寮に移り住んだ。梅見の折、お露は浪人萩原新三郎に一目惚れするが、父に反対され再び会えずに焦がれ死に、お米もあとを追った。
折りしも盆の十三日。お露の死を聞かされた新三郎がお露の位牌をかかげ祈っていると、どうしたことか牡丹燈籠をさげたお米に伴われてお露が訪れる。喜んだ新三郎はお露と一夜を明かす。新三郎の孫店に住む伴蔵(佐藤B作)がそれを見て驚いた。二人の幽霊が新三郎に絡みついていたからである。一方、お国は隣家の放蕩息子源次郎(前川泰之)と不義密通の上、主殺しに及んだ。
新三郎は死霊退散の札を戸口に貼り家に閉じこもるが、百両の金にまけて伴蔵は女房のお峰(山本陽子)と幽霊の望み通り札を剥がしたため、新三郎は幽霊に取り憑かれて落命した。
また盆が来た。
江戸を離れて幽霊から貰った金を元手に大店の主におさまっている伴蔵夫婦、そして変わり果てたお国と源次郎―――。
色と欲が絡んで三遊亭円朝の因果話は続く。