開催地富士見市
舞台は18世紀中頃のドイツ。
伯爵家に生まれた主人公カールとその弟フランツ。
放蕩息子であるものの父の信頼が厚い熱血漢の兄、幼い頃より父の愛に飢え、
兄への憧れが次第に深い憎しみへと変貌し冷徹に生きる弟。
フランツの策略により兄カールは父からの勘当を言い渡され、
失意の底に落ちたカールはやがて盗賊団のリーダーとなり義賊的な活動に及んでしまう。
共に永遠の愛を誓った恋人アマーリアはカールへの永遠の愛を胸に・・・。
本作は18世紀ドイツにおける啓蒙思想に異を唱える詩人
『フリードリヒ・フォン・シラー』の戯曲第一作目となる作品です。
「理性に対する感情の優越」をテーマに主人公カール、その父モール伯爵、 恋人アマーリア、弟フランツの人間模様と、
登場人物の激しくも切ない葛藤を描く傑作戯曲「群盗」。
悲劇の中に芽生える深い愛と憎しみのストーリーは
人が行う不変的な何かを教えてくれることでしょう。