開催地さいたま市中央区
☆毎月ひらくまちのミニシアター☆
【作品紹介】
政府への反体制的な活動を理由に2010年より“20年間の映画監督禁止令”を受けているジャファル・パナヒ監督が、タクシーの乗客たちの様子から、厳しい情報統制下にあるイラン・テヘランで暮らす人々の人生模様をドキュメンタリータッチに描いた作品。第65回ベルリン国際映画祭で金熊賞と国際映画批評家連盟賞をダブルで受賞し、審査員長のダーレン・アロノフスキー監督から「この作品は映画へのラブレターだ」と称賛された。
【あらすじ】
タクシーがテヘランの活気に満ちた色鮮やかな街並みを走り抜ける。運転手は他でもないジャファル・パナヒ監督自身。ダッシュボードに置かれたカメラを通して、死刑制度について議論する路上強盗と教師、一儲けを企む海賊版レンタルビデオ業者、交通事故に遭った夫と泣き叫ぶ妻、国内で上映可能な映画を撮影する小学生の姪など、個性豊かな乗客達が繰り広げる悲喜こもごもの人生、そして知られざるイラン社会の核心が見えてくる。
(2015年/イラン/82分)