開催地さいたま市中央区
☆毎月ひらくまちのミニシアター☆
【作品紹介】
『あの夏の子供たち』『EDEN/エデン』など瑞々しい感性と柔らかな語り口で、弱冠35歳にしてエリック・ロメールの後継者と称されてきたミア・ハンセン=ラブ監督が、フランスの大女優イザベル・ユペールを主演に迎え、孤独や時の流れをしなやかに受け入れていく女性の姿を描いた人間ドラマ。第66回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞した。
【あらすじ】
パリの高校で哲学を教えているナタリーは、同じ哲学教師の夫ハインツと独立している二人の子供がいる。パリ市内に一人で暮らす母の介護に追われながらも充実した日々。 そんな折、同士ともいうべき存在の夫ハインツが、結婚25年目にして「好きな人ができた」と唐突に告白し家を出てしまう。そして母は認知症の症状が悪化し、施設に入ることに。生徒たちを家に招き、映画に行き、ナタリーは日常を楽しむべく日々を重ねる。だが、夫と別れ、母は亡くなり、バカンスを前にナタリーは一人となった。長い付き合いの出版社は、売上第一主義に舵を切り、著作の契約も終了した。完全にお一人様となったナタリーに、はたして未来は微笑むのだろうか。
(2016年/フランス・ドイツ/102分/PG12)